子どもがいる幸せを追い求めてきたものの、子どものいない人生というのも素晴らしいものでした
結婚して子どもは3人、庭付き一戸建て。こんな家族像を持っていました。
不妊を経験したのは10年ほど。
母になることを切望していましたが、残念ながら子どもは授かりませんでした。
7人大家族で育った私は「女の幸せは子どもを産み育てること」を信じて疑わなかったのです。
今は赤ちゃんを望んでいる人の希望を叶えたい、と妊活のボディ・マインドのサポートをサポートしています。
子どもがほしいと思った人はいつからそう思いましたか?
誰もが持つ生殖にまつわるオリジナルストーリー
専門的には「生殖物語」といいますが、さかのぼってみると、子どもの頃、おままごとをするようになる頃から始まって、家庭環境、メディア、周囲から影響を受けて変化していきます。
何歳で結婚して、何人子どもがいて、男の子、女の子両方いたらいいな、おばあちゃんになったら孫もほしい・・・
そういった家族像です。
自分のアイデンティティに組み込まれながら育っていくので、私のように(とくに昭和世代)「子どもがいる幸せな家族像」を描いていた人にとっては、現実化できなくなりそうなとき、ものすごく恐怖を感じます。
なぜなら、「子どもができないかもしれない恐怖」は自分のアイデンティティまで脅かされて、自分が自分でいられなくなる感覚を感じてしまうんです。
信じて疑わなかった自分が自分じゃなくなってしまう・・・
アイデンティティ崩壊の危機です。
生殖物語の書き換え
アイデンティティの建て直し
私のように子どもを望んだけど叶わなかった場合、その建て直しが始まります。
建て直しはどこからかというと、幼少期ではありません。
今の日本人のアイデンティティが確立するのは20歳前後と言われています。
建物でいう土台ができるのがその頃なので、土台はしっかりできているところからまた建て直せばいいんです。
子どもを産み育てることが私のアイデンティティだったけど、違ったアイデンティティをまた少しずつでも育んでいけばいいんですよね。
私の場合は、赤ちゃんを望んでいる人の手助けをしたい。
ヨガと不妊心理を学び、体と心の両面からサポートして6年、サポートしている人たちが無事妊娠・出産するとうれしくて、心の底から喜んでいます。
ガラガラと崩れてしまった上物を自分の土台から少しずつ建て直していく過程は最初は苦行でしたが、今となってはその経験も宝ものです。
人の痛みと立ち直り方を実践トレーニングできたからです。
子どもがいたら出会わなかったであろう人と出会えたり、仕事の選び方や、ライフスタイルも自分の想像とは全く違った人生になっているけれど、今の人生もとっても素晴らしいものだなと感じています。
最後に、子どもができなかったのは今の人生に何か意味があると感じています。
ここからはイベントのお知らせ
そんな不妊を経て夫婦ふたりの生活を送っている人のサークル
「オリーブの木」を生殖心理士小倉智子先生主催
ガーベラ相談室で2ヶ月に1回開催しています。
次回オリーブの木は
2023年2月23日(木・祝)
10時~12時 Zoomで開催
私も見守り&参加者として参加します。
一緒にお話しませんか?
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